2018年 アメリカ 135分
監督:ロン・ハワード
出演:オールデン・エアエンライク、 エミリア・クラーク
若き日のハン・ソロ。 ★★★
6作まで作られて、もうないだろうと諦めていた”スター・ウォーズもの”が、このところ矢継ぎ早に制作されている。
嬉しい反面、期待通りでなかったらどうしようという不安もある。
複雑なファン心理。
今作はタイトル通り、あのハン・ソロの前日譚。
まさかハリソン・フォードには演じられない。どうするんだ?
ということで、まったく知らない俳優の演じる若き日のハン・ソロだった。
すでに銀河帝国は強力な支配をしている時代になっている。
しかし、反乱軍は未だ組織だっては活動してはいないようだった。その萌芽が見える時代。
ということは、エピソード3と4の間、ということになるか。
そんなころの、無鉄砲で、なんの根拠もない自信家の(苦笑)若者の物語。
前半の貨物列車襲撃場面はすばらしい映像だった。
中空にめぐらされた線路を猛スピードで車体を傾けながら疾走する列車。
その上での銃撃戦。これは手に汗握る場面だった。好しっ!
ハン・ソロの名前の由来には、へえ、そうだったのか。
ハン・ソロが”チューバッカ語(ウーキー語?)”を話せることも、あらためて知った。あの”うなり声語”がよく判るなあ(笑)。
よく判らなかったのがキーラ。
ソロと別れていた間に彼女には何があった? 再開した時に、なぜ、あのポジションにいた?
そして彼女のソロへの気持ちはどこまでがどうだった?
といろいろあって普通のSFアクション映画として観れば、充分に及第点。
しかし、どうも、それ止まりだった。
どうしてもハリソン・フォードのハン・ソロが立ちふさがる(苦笑)。
たとえばこの映画の主人公を、あの「ローグ・ワン」みたいに、無名の若者の話にしたらどうだったのだろう?
でも、そうすると、チューバッカやファルコン号は登場させられないか・・・。
そういったこれまでの作品とのしがらみの制約なしで作るのと、ファン心理をくすぐる設定で作るのと、どちらが好かったのだろう?
なんか、若き日のハンソロ物語の続編が作れそうな終わり方だったが、作るのか?