2022年 アメリカ 95分
監督:ブライアン・グッドマン
出演:ジェラルド・バトラー
本気男の活躍アクション。 ★★☆
ウィル(ジェラルド・バトラー)は妻リサを実家へ送る途中、ガソリンスタンドに立ち寄る。
給油の間に買い物に店に入ったリサはそのままいなくなってしまう。
あれ?妻はどこへ行ったんだ? 誰か妻を見なかったか?
実際に家族がドライブの途中で立ち寄った店でいなくなってしまったら、これはどうしたことだと探し回るだろうな。
小さい子供や孫だったら事故に遭ったのではないかと心配するが、大人だったら、まず不思議に思うよな。
今の日本では、真っ昼間の大人の誘拐事件なんて考えつかないだろうし・・・。
しかしここはアメリカである。物騒な国アメリカである。
誘拐されたのでは?と直感したウィルは警察に通報する。
しかし彼の粗暴な態度のせいで、奥さんは貴方から逃れようとして身を隠したのでは?と疑われてしまったりする。
そう、ウイルはとても成功したビジネスマンという雰囲気じゃないのだよ。
おまけに夫婦仲がこじれて、しばらく実家に帰るという妻を送っていく途中だったのだ。
くそ、こうなりゃ俺一人でリサを見つけて助け出すぞ。
なにしろジェラルド・バトラーである。300人の部下を率いて1万人の敵と戦った男である、ひとりでホワイトハウスやイギリスを救った男である。
俺が本気になったら怖いんだぞ。
防犯カメラでリサに話しかける男を見たウィル。
こいつが怪しい。こいつは何者だ?
そこからウィルはひとりでリサを誘拐した犯罪組織を追い詰めていく。
探しあてた悪のアジトに乗り込み、一人づつボコボコにしていくウィル。
奪った銃を使えば百発百中だし、えっ、あんた一般人だよね?
(これ、設定をビジネスマンにしても元特殊部隊とかの訳あり人物にしておいた方がよかったのでは?)
物語は一直線。まったく捻りなし。お金目的の誘拐劇。
麻薬工場もなんだか急ごしらえのぼろい施設だし、爆発場面もちょっとショボかったな。
原題は「最後の生存目撃」といったところ。
この邦題だとカーチェイスを期待してしまうところだが、それは皆無。ちょっと騙された気分。
始めに書いたように、とにかくジェラルド・バトラーだから、ぶんぶんと腕っ節を活かしてどんどんやっちゃうのだろうなという雰囲気がふんぷん。
まあ、その通りの映画でした。
単純明快に、安心して痛快に観ることができました。何も残るものはありません(苦笑)。