あきりんの映画生活

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「燃えよスーリヤ!」 (2018年) 痛くないから無茶をしてしまうぜ

2018年 インド 138分 
監督:バーサン・バーラー
出演:アビマニュ・ダサーニ、 ラーディカー・マダン

ありえへ~んアクション映画。 ★★

 

スーリャ少年は生まれつき痛みを感じない体質だった(無痛症というらしい)。
じつはこれは大変に危険な状態。怪我をしていようが火傷をしていようが、痛みがないので本人は気がつかずに放置してしまうのだ。
で、それらの治療が遅れて、亡くなってしまうことが多いとのこと。
スーリャは怪我をしないように全身をおおい、常にゴーグルまでつけて成長してきた。

 

そんなスーリャは、祖父からカンフー映画のビデオを見せられ、カンフー・マスターを夢みるようになる。
そしてマニという片足の空手家に憧れ、一人で特訓に励む。
やがて青年となった彼は、街の悪党たちと戦うようになっていく。
何しろ痛みを感じないのだから、無茶ばかりするわけだ。
そんなある日、彼は幼い頃に離れ離れになったスプリと再会し、憧れのマニとも出会う。

 

荒唐無稽な展開だが、そんなことに文句を言ってはいけない
ああ、そういうこともあるかも、と広い心で受け入れて、その上で楽しむのがインド映画。

 

・・・なのだが、本作に限って言えば、その荒唐無稽さが粗かった。
面白さに繋がっていなかった。

 

インド映画といえば、ヒロインは絶世の美女というのがお約束。
しかし本作のヒロインは、確かに美女ではあるのだが、私の基準からいえば”絶世の”ではなかった。残念。

 

このあと、スプラの辛い家庭環境の物語や、マニとその弟の確執の物語などが絡んでくる。
インド映画には珍しく、歌とか踊りはほとんどなく、とにかくなんやかやの物語が続く。

 

最後はスーリャはスプラ、マニと3人で悪人の道場で100人組み手をしたりする。
これは一人で100人の相手と次々に格闘するというもの。
ここでカンフーをこれでもかと見せてくれるわけだ。

 

ポスターを見ると、いかにも面白そうに思える。しかし、あまりに大ざっぱで、肩すかしだった。
世界で一番多く映画を作っているのがインドだという。
そりゃ中には失敗作もあるよね(汗)。