あきりんの映画生活

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「ダイ・ハード4.0」 (2007年) 車でヘリコプターを撃墜

2007年 アメリカ 129分
監督:レン・イズマン
出演:ブルース・ウイリス、 ジャスティン・ロング、 マギーQ

12年ぶりの続編。 ★★★☆

 

世界一ついていない男のジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウイリス)が、悪の組織を相手に孤軍奮闘するというおなじみの、嬉しい設定。
このシリーズの始め2作は舞台がひとつの施設だけという、限られた空間でのアクションが特徴だった。
しかし前作からは舞台は広い世界にひろがっている。

 

別れた奥さんのもとへ行ってしまった娘に会いにニュージャージーにやってきていたマクレーンは、FBIから、近くに住んでいるハッカーのマット(ジャスティン・ロング)をワシントンまで連れてきてくれと依頼される。

 

今回もマクレーンはたまたまニュージャージーに来ていただけ、それも個人的な用事で。
それなのにいきなり銃撃戦に巻き込まれるわ、むちゃくちゃな逃亡劇になるわ、で、またまた息もつがせぬ肉体勝負ということになる。
どうして俺ばかりこんな目に遭うんだ?

 

このシリーズの眼目は、相手は用意周到に計画を練った知能的な武装集団であり、それに対抗するのが孤立無援の普通の中年刑事、という設定である。
今回はサーバー・テロ集団が相手である。
巻き込まれた状況の中で、とっさの判断で暴れる一人の個人が、綿密な悪のハイテク計画を狂わせていく。
これが、現代の管理社会の中に組み込まれている大多数の人にとって、大きなカタルシスとなる要因だろう。

 

前作からの設定として、バディものとなっていることも物語に変化を出している。
今回は護送するマットと二人で敵から逃げ、敵と戦うのだ。
マットがマクレーンに尋ねる、どうしてこんな危険なことばかりしているのですか?
マクレーンが答える、誰も嫌がってしないからだ。
マットが言う、あなたは英雄だ! 

 

スピード感のある展開、人間くさい主人公の活躍、と、まったく画面釘付けで見せてくれる。
敵のひとりに目元の涼しい「カンフーお姉さん」がいた。
そう、この映画の前年には「ミッション・インポッシブル」でイーサン・ハントの仲間役を演じたマギーQである。
御ひいき筋だったので、もう少し頑張って欲しかったぞ。

 

冒頭ではマクレーンに悪態をついていた娘のルーシー。可愛くないなあ。

だが、後半では捕らわれになりながらもマクレーンに、パパ!敵はあと5人よ!、と教えるあたり、なかなか良かった。
ルーシーの健気さに感心したマットが呟く、「さすがにマクレーンの娘だ、髪の毛はあるけど・・・」(笑)。

 

最後、敵が捕まり無事にFBIに保護された二人。マクレーンがマットに言う、お前も英雄だ。
好いねえ。

 

12年ぶりの続編だったが、ブルース・ウイリスは衰えも感じさせずに頑張っていた(この頃は、未だ・・・ 涙)。
理屈は要りません。とにかく面白いです。