1995年 アメリカ 105分
監督:イアン・ソフトリー
出演:ジョニー・リー・ミラー、 アンジェリーナ・ジョリー
高校生のハッカーたち。 ★★
アンジーの2本目の出演映画で、前作「サイボーグⅡ」の2年後。20歳の時の作品。
ポスターの2人はアンジェリーナ・ジョリーと、彼女の最初の結婚相手のジョニー・リー・ミラー。
この映画で共演した翌年に結婚。しかし4年で離婚している。
物語は、高校生ハッカーが何気なく大企業のコンピューターから持ち出してしまったファイルをめぐる騒動。
そのファイルには企業の不正が記録されていて、悪人プログラマーが攻撃を仕掛けてくるというもの。
その友人のために、主人公である天才高校生ハッカーが電脳世界で大活躍をする、といった、まあ、いかにもという物語。
アンジーが出ていなければ、いまさら30年前のハッカーの映画なんて、まず観る気にはならないだろう。
彼女は主人公の同級生で、実は彼女も凄腕のハッカーだったという設定。
超短髪のボーイッシュな髪型のアンジーは、かなり攻撃的な雰囲気である。
あの挑戦的な眼差しと、誘惑するような厚い唇が否応なしにオーラを放っている。
30年も前の映画で、それもコンピューター題材なので、時代の変化は致し方ない。
主人公が、最新鋭機のコンピューターの処理速度に驚いたりするところとか、記録媒体に3.5インチのフロッピー・ディスク(FD)を使っているところとか、ね。
(ちなみに30年前というと、私が使っていたのはゲイトウェイのDOSマシーンで、ペンティアムⅡ(266MHz)、ハードディスク容量はたったの6.4GBだった)。
主人公とアンジーは顔を合わせていながらも、互いが電脳世界での凄腕ハッカーだということを知らなかった。
あるときにハンドルネームを知って、えっ、あなたがあの事件を起こしたハッカーだったの? そう言う君こそあのハンドルネームの奴だったのか!
これはなかなか愉快な場面だった。
当時、アメリカでは結構ヒットした映画だったらしい。
会話にはコンピューター用語を挟み込み、それらしい雰囲気を出そうとしている。
しかし映画としては、今わざわざ観るかと問われれば、否と言うほかはない。
ボーイッシュで豹のような野性味のあるアンジーを楽しみたい方だけの映画です(汗)。