2006年 ロシア 131分
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:コンスタンチン・ハベンスキー、 マリア・ボロシナ
ガリーナ・チューニナ、 ジャンナ・フリスケ
ロシア製一大ファンタジー・アクション。 ★★★☆
前編の「ナイト・ウォッチ」がもう一つだったので、こちらもどうかなと思っていたのですが、比べものにならないぐらいに私的にはヒット!
前編ではかなりあったヴァンパイア風味がほとんどなかったのも一因かもしれません。私はヴァンパイアが苦手なのです(笑)。
太古から「光」と「闇」は争ってきたのだが、今は協定を結んで争いを避けている。そして、特殊能力を持って生まれてきた「異種」は自分の意志で「光」か「闇」かのどちらかに属する。
ところが、これまで保たれてきた均衡を破るような強力な能力を持った「異種」があらわれたところから、二つの勢力の争いが再燃する。
これらの物語世界や登場人物の関係など、映画のはじめに説明がほとんどないので、「ナイト・ウォッチ」を観ていないと辛いものがあります。
しかし、物語世界をのみこんでしまえば、あとは素晴らしいVFX満載のアクションを楽しめます。
こんなことを言うとロシアの人に怒られそうですが、とてもロシア映画とは思えません。
メリハリの利いた展開で、なんと巨大ビルの壁面走行という離れ技のカー・アクションもあります。007もここまではやらないぞ。
それに、あの大林宣彦の「転校生」のシチュエーションもでてきて、ここは充分に笑えます。
監督はあのアンジェリーナ・ジョリーの「ウォンテッド」を撮った人です。
そう思ってみると、なるほど、迫力充分な雰囲気には似たものが感じられます。
そして、「ウォンテッド」で大きな意味を持った”弾丸回し撃ち”に似た一大場面も出てきます。ビルの中をあるものが飛び回ります。おお、なるほど。
そして、モスクワの街は壊滅だ! 恐るべし、ロシア映画。
3人の女優さんが出てきますが、全員がそれぞれに美人。
特にヒロインとなるマリア・ボロシナは、DVD特典のメイキングでのトーク場面では一段と美しかった。いやあ、美人ているんですねえ。
「ウォンテッド」が気に入った人ならOKです。
第3作目「トゥワイライト・ウォッチ」が間もなく作られるとか。どうなるのでしょうか?