2005年 フランス 96分
監督:ベルトラン・ブリエ
出演:モニカ・ベルッチ、 ベルナール・カンパン、 ジェラール・ドバルデュー
娼婦が絡んだラブ・コメ? ★☆
娼婦が絡んだラブ・コメといっても、たとえば「あなただけ今晩わ」のような真面目な(?)映画ではなかった。
はじめは、ふむふむというちょっとひねったお話という感じだったのだが、途中からは、あれ?、これはおふざけ映画?という展開になってくる。
心臓病持ちの冴えない男フランソワ(ベルナール・カンバン)は宝くじで大金を手に入れる。
そこで彼は、飾り窓の美しい娼婦ダニエラ(モニカ・ベルッチ)に、お金がなくなるまで一緒に暮らして欲しいと頼む。
ある種の男の夢物語のような出だし。
この、金銭が絡んだ愛はどうなるのだろう?と、これからの展開に期待をさせる。
モニカ・ベルッチはこの映画の時点で30歳代後半。
その年齢にもかかわらず、男を誘惑する衣装を着た姿は、初々しさこそないものの濃密に魅力的で、しかも惜しげもなくその衣装も脱ぎ捨てる。
ダニエラの愛情が本物なのか、同情なのか、それともやはり欲得によるものなのか、なかなか女心はつかめない。
そのうちにダニエラの紐(ジェラール・ドバルデュー)もあらわれる。
おやおや、どうなるんだ?
そして、後半になると、映画は次第にドタバタ調の部分が出てくる。
こんな展開になってしまっていいのかい? これがフランス流のエスプリなの?
全編これ豊満なモニカ・ベルッチの映像です。
ベルッチのファンなら、観ないという手はありません。夢の1時間半です。
でも、ベルッチのファンでないのなら、わざわざ観るほどの映画でもありませんでした(笑)。