あきりんの映画生活

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「ジャック・サマースビー」 (1993年)

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1993年 アメリカ 113分
監督:ジョン・アミエル
出演:リチャード・ギア、 ジョディ・フォスター

法廷ドラマ。 ★★☆

リチャード・ギアジョディ・フォスターという2大俳優の組み合わせ。
単純なアメリカ南部の大農場生活苦難ものかと思っていたが、まったく違った。
サスペンス風味の、正解の見えない法廷ものだった。

南北戦争直後の南部アメリカが舞台。
戦争に行ったまま何年も行方不明だったジャック(リチャード・ギア)が、ある日故郷の村へ戻ってくる。
妻のローレル(ジョディ・フォスター)も戸惑いながらも、帰還してきたジャックを迎えいれる。

しかし、どうも少し変。
以前のジャックは尊大で嫌みな奴だったようなのだが、戻ってきたジャックは人のことを思いやる心優しいい人物になっていたのだ。
戦争経験のおかげで人格が変わった? 

大地主だったジャックはその土地に新作物であるタバコを栽培しようとする。
そしてそれで利益が出れば土地を小作人たちに分け与えてやろうとする。
ジャックはなんて好い人になったんだ。
みんな感謝して力を合わせてタバコを栽培する。

めでたし、めでたし・・・?
と思っていたら、ここからが大きく物語が変わる。

大豊作となって皆が喜んでいるそのときに、ジャックが逮捕されてしまう。
ジャックは殺人を犯していたというのだ。
有罪は確定的。このままではジャックは絞首刑になってしまう。

(以下、物語後半の筋に触れています)

観ている者も、ジャックのあまりの善い人ぶりに、戻ってきたのは彼の名をかたる別人ではないだろうかと疑ってみている。
そう、そして夫として迎えいれていた妻ローレルも法廷で、この人は本当のジャックではない、だからこの人は無罪だと証言する。
ローレルは帰ってきた偽ジャックを愛するようになっていたのだ。

もしジャックが偽者であれば、当然、殺人者ではないから彼は無罪。
しかし、そうなると小作人たちと一緒にタバコ作りを頑張った広大な土地は彼のものではないので、小作人たちに分け与えるという約束も反故になってしまう。

自分の命、自分の土地を持ちたいという彼らの夢・・・。
どうなる?

ジェラール・ドバルデュー主演のフランス映画のリメイク作とのこと。
ジョディ・フォスターが甘くなりがちな映画を引き締めています。