2007年 アメリカ 105分
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ローズ・ワッゴーマン、 フレディ・ロドリゲス、 マーリー・シェルトン、 ブルース・ウィリス
ゾンビ退治のお下品アクション。 ★★★
「マチェーテ」があまりにも面白かったので、勢いでロドリゲス監督をもう1本。
と思ったら、なんとゾンビ映画ではないか!
ゾンビ嫌いなので「バイオハザード」も見ていないというのに(泣)。
しかし、たしかに面白い。
血しぶきが画面いっぱいに飛び散るわ、ぐちゃぐちゃになった人肉が乱れ飛ぶわ、もうグロさは半端ではない。
やっぱりロドリゲス監督の映画だった。
感染症にかかった人の顔面が醜く変容していく。いたるところにあらわれる吹き出物。それをつぶすと、びしゃぁーと粘液のようなものが組織片と一緒に飛び散る。
うへえ、グロい。
物語の筋立てなんて、細かいことは言いっこなし。
この手のB級映画の値打ちは、人生とは、とか、生きる希望とは、とか、そんな付加値を映画に求めないところにある。
映画自体が面白ければそれでいいっ!
だから、ゾンビになったブルース・ウィリスが、なぜ普段はまともな顔かたちをしているか、なんて、考えている暇もないぞ。
この映画での見どころは、なんと言ってもヒロインのローズ・ワッゴーマン。
義足の代わりにマシンガンを取り付けるという絵柄がぶっ飛んでいる。格好好いねえ。
いつマシンガンを取り付けるんだろうと、首を長くして待ってしまったぞ。
ワッゴーマン演じるヒロインはゴーゴー・ダンサーだから身体も柔らかい。
飛んでくるロケット弾をブリッジしてよけるなんて、すごいぞ。マトリックスも真っ青だ。
それに、ガーター・ベルトに秘薬を入れた注射器を隠し持っている女医(マリー・シェルトン)も魅せてくれる。
痺れた身体で必死に車のドアを開け、必死に運転する。
あまりに必死すぎて指の骨なんてポキポキ折れてしまう。ひぇぇ~。笑えるねえ。
途中であれ?タランティーノも憎々しげに登場。
レイプ魔という、めちゃくちゃ嫌らしい役どころ。これ、楽しんで演じたのだろうなあ。
これだけの名作(?)なので、途中で紛失して途切れた部分はぜひとも修復していただきたいもの(笑)。
エンド・クレジットのあとに一瞬、愉しそうに遊ぶ姿が映ったのは、あれ、トニー?