監督:山崎貴
出演:木村拓哉、 黒木メイサ、 柳葉敏郎、 緒形直人
ご存じ「宇宙戦艦ヤマト」の実写版。 ★
ここ1年間ではもっとも低評価となってしまった映画。
つまらなかった映画は感想を書く気にもならないのだが、あまりにも酷かったので不満のはけ口を求めて(苦笑)。
とにかく貶すので、この映画が好きだった人は読まないようにして下さい。
ヤマトの映像があまりにもチャチイとか、艦内のセットがお粗末すぎるとか、宇宙空間での戦闘場面がいろいろな映画の寄せ集めみたいだとか、そんなことも不満ではあるのだが、それはまだよしとしよう。
ワープであまりも簡単に40万光年を飛びすぎるとか、デスラーやスターシャが眼だけ青いのでは情けないとか、肝心な盛り上げ場面になると敵が攻撃を開始するのを待ってくれている(笑)とか、そんなこともまだよしとしよう。
とにかく駄目だったのは人間の描き方。
安易な友情表現。
たとえば古代チームの面々の再会場面なんて、学芸会レベル。
観ているこちらが恥ずかしくて、この段階でもう観るのを止めようかと思ったほど。
安易なヒロイズム表現。
わざとらしい音楽の盛り上げ、いかにもというような、素人っぽくてお芝居くさい周りの感動ぶり。
吉本新喜劇がパロディでやっているのかと思うほど。
安易な愛情表現。
気持ちがまったくこもっていない台詞や動作で(しかも唐突)、あれで雰囲気が出ていると思う人がいるのだろうか。
戦闘の最中にというのもナンだけれども、ラストの画面にはあまりのことに目をそらしてしまったぞ。
いくらかでも好かったのは、宮川泰のあのテーマ曲だけ。
キムタク、黒木メイサ、二人ともこんな映画に出たりして。嫌いになってしまいそうだぞ。