監督:スティーブン・ソマーズ
出演:アントン・イェルチ、 アディソン・ティムリン、 ウィレム・デフォー
死者の霊が見えるぞ。 ★★★
この映画の主人公のオッド・トーマス(アントン・イェルチ)はダイナーで働く普通の青年。
でも周りの人には少し変な奴だと思われている。
というのも、彼には死者の霊が見えてしまうのだ。
こんなことを周りの人に知られたら、本当に怖れられてしまうかもしれないなあ。
霊が見えてしまう人は本当にいるのだろうか。
見えないまでも、いわゆる霊感が強い人はわたしの知り合いにもいた。
善くない場所に足を踏み入れると、そのことが判ったりするらしいのだ。
そういう人は、私のような鈍感な人間に比べて疲れやすいようだった。
この映画の副題は「死神と奇妙な救世主」。
オッドは正義感が強い。だから、死者の霊に導かれて犯罪を暴いたりもする。
彼のそんな秘密を知っているのは、やさしい彼女のストーミー(アディソン・ティムリン)と、好き理解者の警察署長(ウィレム・デフォー)。
そんなある日、彼は町の異変に気づく。
“ボダッハ”という気味悪い悪霊を大量に見る。ボダッハは惨劇が近づくとあらわれる悪霊なのである。
そのボダッハが集まっているということは、この街でもうじき惨劇がおこる・・・。
何とかしなければ。
このボダッハの映像がかなり気持ち悪い。
あの名作「ゴースト」で悪人を迎えに来る黒い影のような霊がいたが、あれを何倍も気持ち悪くしたような奴。
(こいつが生きている人にどんな悪さをするのかが、よく判らなかった 汗)
オッドは薄気味悪い男に襲われたりしながらも、警察署長と協力し合いながら惨劇を防ごうとする。
ストーミーも必死に彼を助けてくれる。
彼女が働いているショッピング・モールが危険なのか?
なんとしてでも彼女を助けなくては・・・。
オッドはもう死んでしまった人も見えるから、話がややこしいのだよ!
さて、どうなる?
ウィレム・デフォーがこの映画ではとても好い人。
これまで個人的に抱いていたイメージとはずいぶんと違っていて、そこも面白かった。
事件が解決したあとの後日談の場面で、やられた。
そうか、そうだったのか。
死者の霊が見えてしまうことは、やはり大変に辛いことなんだな。
オカルト・タッチではあるのですが、どこかカラッとしています。
設定を少し捻った”好青年アクションもの”として観ることができます。
好くできていました。