2016年 アメリカ 107分
監督:ポール・WS・アンダーソン
出演:ミラ・ジョボビッチ
シリーズ完結。 ★★☆
第1作を見て、苦手のゾンビものだったし、アリスとはもうさよならかなと思っていた。
映画の上映時間の関係で、第1作以後の展開を知らないままに完結編を鑑賞した(汗)。
冒頭にアリスがこれまでのことを簡単に説明してくれる。
で、おおよその状況は判った。
しかし、少なくても第1作を観ていなくては、この完結編も楽しめないだろうなあ。
その後、T-ウイルスは世界中に広がり、地上は“アンデッド”(いわゆるゾンビですね)ばかりとなっている。
残されたわずかな人類も時間の問題で滅亡しそうになっている。
さあ、一人で戦い続けてきたアリスよ、どうする?
とにかくゾンビは気持ち悪い。
こんな気持ち悪いものがうじゃうじゃと襲ってくる映画を、わざわざお金を出して観るのか?(苦笑)
でもとにかく相手がゾンビだから、余計なこと(倫理上のこと)は考えずに倒し続けられるわけだ。
第1作でも重要な役割だった人工知能のレッド・クイーンは、アリスに抗Tウイルス剤の存在を教えてくれる。
それを手に入れて、Tウイルスをやっつけなくては!
そのためには、またあのラクーンシティのハイブに行かなくては!
おお、おお、襲ってくるのはゾンビだけではなかったのだ。
狼のような恐ろしいモンスターも襲ってくるのだ。
ハイブに入れば、あのレーザー光線が襲ってくる通路も再び登場だ。
レッド・クイーンがアリシアの幼い日の姿を映していることは知っていた。
なんと、実際のアリシアも(まだ)生きていたのだ。年老いたような風貌で。
そしてアリスが今のアリシアの姿だという展開には感心した。
なるほど、そこまで持ってきたか。
敵ボスが乗っている巨大な装甲車のような乗り物が出てくる。
これは、敵の乗り物ながらとても格好好い。フィギアが欲しくなるぐらい(笑)。
(以下、ネタバレ)
実はアリスは可哀想だったのだ。
アリスはどうやらクローンらしいのだ。しかもTウイルスに彼女自身も感染している。
人類のために抗Tウイルス剤を散布するということは、それは自らの命を絶つことでもあったのだ。
さあ、アリスよ、どうするのだ?
映画史上、強大な敵と孤独な戦いを続けた2人のヒロインがいる。
一人はエイリアンと戦い続けたシガニー・ウェーバーであり、もう一人はこのミラ・ジョボビッチ。
アリスよ、これからはどこかで幸せになって欲しいぞ。