1995年 アメリカ 102分
監督:アーネ・グリムシャー
出演:ショーン・コネリー、 ローレンス・フィッシュバーン、 エド・ハリス
裁判ものサスペンス。 ★★☆
元弁護士で今は法学部教授のポール(ショーン・コネリー)は死刑反対論者。
そんな彼の元へ、死刑判決をうけている息子ボビーを助けて欲しいと母親がやって来る。
ボビーは黒人であるために、白人少女強姦・殺人の無実の罪を着せられているというのだ。
ショーン・コネリーの目力にはいつも感心する。
あの目を見れば、誰だって、ああ、この人は正しい信念の人だ、と思ってしまうだろう。
かってはマティニを片手にして美女を口説いていたなんて、想像もできないほどだ(笑)。
ポールが再調査をしていくと、学歴もあるボビーを、同じ黒人である警官(ローレンス・フィッシュバーン)は嫌っていたことが分かる。
そして、暴力的な取り調べをして、犯行の自白を引き出したということがわかってくる。
よし、ボビーは無罪だ!
ローレンス・フィッシュバーン扮する黒人警官が、実に嫌味な奴。
調査に来たポールを、いろいろと意地悪をして追い返そうとする。
しかし、事件には意外にも真剣に立ち向かっていて、あれ、この人は実は真面目なんじゃないかとも思わせる。
それが後半に生きてくる。フィッシュバーン、上手い。
(以下 ネタバレ気味?)
ボビーは冤罪だったということで無事に釈放される。よかったね。
でも、映画はまだ半分しか終わっていないぞ。
ということは・・・。
この映画の問題はここから。
後半の展開は、どうしてもどこかで見たような、というものになっている。
謎の真相に絡んでくるエド・ハリスの、狂気に満ちた連続殺人鬼役は見応えがあったのだが。
ということで、出演者たちはそれぞれによかったのだが、物語の展開はもうひとつだった。
特に後半はまったくの尻すぼみ。どうしちゃったの?
原作があるらしいのだが、これは脚本がよくなかったのではないだろうか。
(ダルトン・トランボに頼めばよかったのに・・・(笑)。)
(余談)
ポールの娘役の女の子がとても可愛かった。
あとで調べたら、なんと当時11歳のスカーレット・ヨハンソンだった。びっくり。
ああ、小さいころから可愛かったんだ。あらためて感心。