2003年 アメリカ 138分
監督:クリント・イーストウッド
出演:ショーン・ペン、 ティム・ロビンス、 ケビー・ベーコン、 ローレンス・フィッシュバーン
ミステリー・サスペンス。 ★★★☆
邦画の「追憶」と似た状況で物語が展開するのが、イーストウッド監督のこの作品。
二つの作品の雰囲気はまったく異なるのだが、降旗監督は参考にしたのだろうか。
この作品でもかつての幼馴染み3人が25年ぶりに再会する。
一人は被害者の父親として、一人はその容疑者として、そしてもう一人は事件を捜査する警察官として。
事件が探られていくにつれて、3人の25年間の人生が少しずつ明らかになっていく。
冒頭に少年時代に3人に起きた事件が語られる。
11歳だったジミー(ショーン・ペン)、デイヴ(ティム・ロビンス)、ショーン(ケヴィン・ベーコン)は同じ街に住む仲良しだった(それぞれを子役が演じている)。
ある日、一緒に遊んでいた3人の中のデイヴだけがニセ警官に誘拐され、性的暴行を受けてしまう。
それ以来、3人が会うことはなくなったのだった。
それから25年がたち、ジミーの19歳になる娘ケイテイが死体で発見された。
刑事となっていたショーンがこの事件を担当することになったが、キレやすい性格のジミーは犯人への復讐心でいっぱいとなっている。
早くに妻と死に別れたジミーは、強盗事件で服役したりもした過去も持っていたのだ。
そして事件の夜にデイヴはケイティと同じ居酒屋に居合わせていた。
その夜おそく、デイヴは血まみれで帰宅してきたのだ。
誰の血? なぜ、血が?
この映画も、犯人は誰か、という謎解きはもちろんあるのだが、それ以上に3人の抱えてきた人生模様がメインだった。
感情が一直線で、何かにつけて突っ走ってしまうジミーを演じたショーン・ペンが好かった。
それに、かっての日のトラウマに今も悩まされ続けているデイヴ。
映画は、過去の事件とも絡まる拳銃が問題となったりして、重層的である。
そして救いがないような展開を見せてくる。
あ、この後どうするんだ?
重く、尋常ではない人生ドラマだった。
アカデミー賞でショーン・ペンが主演男優賞を、ティム・ロビンスが助演男優賞を取っています。
さすがにイーストウッド監督作です。