ポリス・ストーリー1 (1985年 香港 106分) ★★★
ポリス・ストーリー2 (1988年 香港 121分) ★★☆
ポリス・ストーリー3 (1992年 香港 96分) ★★★☆
これまでジャッキー・チェンの映画はなんとなくきちんとは観たことがなかった。
代表シリーズとしてあげられる「ポリス・ストーリー」が放映されていたので観てみると、いやあ、頑張っているなあ、面白いなあ。
ということで、3本をまとめての感想記事。
ジャッキー・チェンの映画の売りは、なんといっても身体を張ったアクションだろう。
CGやワイア・アクションではなく、本当に文字通り身体を張って頑張っている。
このシリーズのエンディングでは、撮影時のNG集をながしてくれるのだが、本当にすごい。
「1」の副題は「香港国際警察」。
警察官に扮したジャッキーが麻薬密売組織と闘う、というのが大筋。
丘の斜面に立てられた(粗末な)家々をぶちこわしながら駆け下る車。
失踪するバスにしがみついての追跡。
ラストはショッピング・センターでの大乱闘。
とにかく飽きさせない。その身体能力にも感嘆。
恋人役で出ているのが若くて可憐なマギー・チャン。可愛い。
しかし、そんな彼女も容赦なく身体を張ったアクションをさせられている。
ミニバイクからはストンと落とされるし、ショッピングセンターでもフル・ボッコでショーウィンドウに叩き付けられたりしている。
こりゃ人気シリーズになるはずだな。
「2」の「九龍の眼」。
今回は爆弾魔との闘いで、ジャッキーは恋人を人質に取られて自らの身体の爆弾をしかけられたりしてしまう。
起爆コードを延長して身体から外すという知恵には感心した。
クライマックスの爆発シーンも当然CGなしで撮っているわけで、本当に危なさそう。
なんでもその撮影時にマギー・チャンは頭部を負傷したとのこと。身体張っているなあ。
そして「3」。邦題には副題はついていないが、原題では「スーパー・コップ」の副題。
前2作の監督はジャッキー自身だったが、今作は別の人が監督だった。
今回のミッションは麻薬密輸組織への潜入捜査。
ジャッキーは素性を隠して潜入しようとするわけだが、悪役たちを嘘の生家に案内する羽目になる辺りのコミカルさも面白い。
今作で大活躍するのが中国本土警官役のミシェル・ヨー。
バスの屋根から車に飛び移るわ、バイクで列車の屋根に飛び移るわ、と、ジャッキーそこのけのアクションを連発する。
後ろへ蹴り上げた足が頭上を越えて対面の敵を倒す場面には呻った。
さすがにこの後「グリーンディストニー」でも素晴らしいアクションを見せてくれたミシェル・ヨーだけのことはある。
一方のマギー・チャンも相変わらず可憐に身体を張っている。
彼女の存在がこのシリーズの息抜きのような感じで、とても好かったよ。
ということで、ユーモア感覚も取り入れた(これがジャッキーの映画の大きな魅力の一つ)見事なアクションを、ただただ楽しむ映画。
観て損はありません。