2017年 アメリカ 141分
監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、 クリス・パイン
DCコミックもの。 ★★★
「ジャスティスの誕生」で、バットマンとスーパーマンの闘いの時にあらわれた見慣れないコスプレ美女戦士。
誰だろう?と思っていたのだが、実はあれがワンダーウーマンだった。
で、今作はそのワンダーウーマンの誕生秘話。これで彼女の謎が全部わかるぞ。
アマゾネスの島でプリンセスとして育ったダイアナ(ガル・ガドット)。
第一次世界大戦の惨状を知り、自分が世界を救うと決意して、島に遭難してきたスティーブ(クリス・パイン)に連れられてロンドンへ。
生まれて初めて男を見るわ、外の世界を知るわ、で、途惑う無邪気なダイアナが可愛い。
コミカルなところも見せるヒロイン役のガルが魅力的。
これまで陰鬱暗めだったり、不良無茶苦茶だったDCコミックものだったが、この映画でやっと明るく楽しい正当コミック原作ものになった(笑)。
それというのも、このガル・ガドットの魅力に拠るところが大きい。
今回の敵は、毒ガスを研究開発している狂人博士と、製造散布を計画しているナチス将校。
舞台は戦場を越えた向こうにあるナチスの毒ガス工場。
無辜な人々を助けるために、さあ、行くわよ。
ミス・イスラエルになったこともあるガルは、兵役経験もあるとのこと。身体を鍛えていたんだな。
そのアクションは180cm近い長身を生かしての迫力あるもの。
その腕輪は銃弾を跳ね返すし、盾は分身のように操られる。そして戦争を起こしている悪の神アレスを倒すための聖剣を操る。
ダイアナが何故こんなに強いのか? それには秘密があった。
そもそも、女性ばかりの島でどうしてただ一人の子供が生まれていた? それがダイアナの秘密。
強いはずだよ。DC版、女性版のマイティ・ソーじゃないか(笑)。
映画は、現代のダイアナがかっての自分をふりかえるという体裁を取っている。
一度は人間に失望したダイアナだったが、どうやらこれからも人類を助けてくれるようだ。好かった、好かった。
次回作は「ジャスティス・リーグ」でメンバーの一人として登場予定とのこと。
さて、スーパーマンもバットマンも主役の座をとられてしまうのではないかい?