2023年 日本 129分
監督:佐藤信介
出演:山崎賢人、 吉沢亮、 大沢たかお、 清野菜名
シリーズ第3作。 ★★★
原泰久の同名漫画の実写映画第3作。
秦の始皇帝(政)(吉沢亮)が中華統一を果たすための長い道のりを、政を助けて活躍した武将・信(山崎賢人)を主人公に描いている。
今作は、秦に対して積年の恨みを抱えて攻め込んできた隣国・趙との闘いがメイン。
そこに加えて、幼少だった政が紫夏(杏)に助けられて捕虜だった国からの脱出の思い出が入る。
命をかけて自分を守ってくれた紫夏の願いに応えるために、政は中華統一を成そうとしている。
登場人物などについては、やはり前2作を観ておかないと理解しにくいだろう。
秦軍の総大将になるのが、絶対的な存在感を持つ大将軍・王騎(大沢たかお)
大沢たかおはこの役作りのためにものすごく体重を増やしたとのこと。
大男で、独特のゆっくりていねい口調(おまけに原作漫画ではたらこ唇)の王騎将軍をうまく再現している。
そしてめっちゃ強い美少女の羌かい(清野菜名)。
奇妙な図形の模様が入った幅の広いはちまきをした彼女は、両手をハの字に広げて振らずに走る。闘いの時も両手は広げている。
演じる俳優さんは大変だろうけれども、これが原作通り。とても格好いい。
さて主役の信は、今作では100人将となっている。
王騎将軍から目をかけられている信は(童(わらべ)信、と呼ばれている)、その100人の小隊に飛信隊という名を与えられる。
このあと飛信隊は物語が進むにつれて、1000人の隊となり、3000人の隊となっていく、
物語は局地戦を描いているために判りやすい。
絶望的な戦況の中で、信たちは助け合いながら敵陣を急襲する。
このシリーズは合戦部分の迫力が真に迫っている。人気となっている所以だろう。
「キングダム」では、羌かいに加えて河了貂(橋本環奈)、楊端和(長澤まさみ)の美女3人が花となるのだが、今回は後ろの二人の出番は少なかった。残念。
(以下、余談)
ちなみに私は原作の大ファンであり、今は55巻あたりまで読んでいる(信がなんと8000人将、羌かいも3000人将になっている)。
王騎将軍はすでに亡く、信は将軍から譲り受けた大矛を信は使いこなして暴れまくっている。
映画はこの後、どこまでやってくれるのだろうか。