あきりんの映画生活

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「コンフィデンシャル 国際共助捜査」 (2022年) 国境を越えた友情だぜい

2022年 129分 韓国 
監督:イ・ソクフン
出演:ヒョンビン、 ユ・ヘジン、 ダニエル・ヘニー、 イム・ユナ

犯罪捜査アクションもの。 ★★☆

 

知らなかったのだが「コンフィデンシャル 共助」という前作があったらしい。
北朝鮮の特殊捜査員と韓国の刑事が協力して事件を解決するといったものだったようだ。
今作ではさらにそこにFBIの捜査員も加わる。

 

冒頭、ニューヨークで捕まった北朝鮮の国際犯罪組織のボスが仲間の大がかりな襲撃で逃亡する。
この場面からして本格的な市街地銃撃戦、爆発で、おお、ジョン・ウィック並になかなかやるなと思わせてくれる。
ボスは北朝鮮から10億ドルを奪って韓国に逃げたようなのだ。

 

そこで北朝鮮の特殊捜査員リム・チョルリョン(ヒョンビン)が韓国に派遣されてく

る。これは国家命令だぞ。
韓国には北から国際共助捜査の要請があり、前作でもコンビを組んだベテラン刑事カン・ジンテ(ユ・へジン)が相棒となる。

 

ということで成立するバディものなのだが、この二人が南北朝鮮の組み合わせというところがミソ。
それぞれの国のメンツを背負わされているわけだ。
しかし、この二人が気持ちのよい関係なのだ。チョルリルはジンテのことを兄貴と呼んで慕ってもいるのだ。

 

チョルリル役のヒョンビンは始めてみたのだが、確かに格好いい。
そのスーツ姿など、人気があるのは容易に納得出来る。
一方のジンテ役のユ・ヘジンは不細工おじさんという感じで、そこが好い味になっている。
そして二人のあいだに入ってくるのがアメリカから派遣されてきたFBIのジャック(ダニエル・ヘニー)というわけだ。

 

ジャックが超イケメンという扱いだった(盗聴や盗映で密かに情報収集している女子もそう書いた付箋をジャックの写真に貼っていた)。
えっ、そんなにイケメンかなあ。
私はヒョンビンの方が男らしくて格好いいと思うのだが、女子にとってはどうなのだろ?

 

この映画、アクションは本格的で見所いっぱいなのだが、コミカルな部分が随所に入って飽きさせない。
前作でチョルリョンに恋してしまったジンテの義妹ミニョンが、あざと可愛さでせまる。

 

ミニョン役のイム・ユナはアイドル・グループの一員とのこと。
こんなことを言うと、だからおじさんは、と言われてしまいそうだが、私は韓国アイドルの見分けがまったくつかない。
みんな同じ顔に見えてしまう。これ、私だけ?

 

それはさておき。
南北朝鮮の捜査員、刑事、それにFBIが自分の手柄を挙げるために手を組んでいるわけだから、ときに仲間を出し抜こうとしたりもする。
しかし3人とも好い奴なのである。互いのことをちゃんと仲間だと思っている。
そこがこの映画の気持ちのよいところ。

 

そしてミニョンもそうだが、ジンテの奥さんがまたひと味もふた味も好いあんばいである。
イケメンにめろめろになりながら、自分の旦那が大好きなのである。
こういうところも好かった。

 

こういう映画で大事な敵役も憎々しげで迫力があって、申し分なかった。
何も考えずにスカッとできる映画でした。