2006年 アメリカ 106分
監督:リチャード・ロンクレイン
出演:ハリソン・フォード、 ポール・ベタニー
サスペンス・アクションもの。 ★★☆
ハリソン・フォードは何歳になったのだろう?
銀河宇宙を駆けめぐり、秘境で宝探しをして、身体を張って大いに活躍していたときからはかなりの時が過ぎた。
しかし、その後も彼の作品に極端な外れはないように思える。大したものだ。
今回は銀行に勤めるコンピュータ・セキュリティの専門家という役どころ(名前はジャック、ですね)。
このジャックに眼をつけるのが、ポール・ベタニー率いる悪役強盗集団。
家族を人質に取って、ジャックに自分の銀行のセキュリティ・システムを破って大金を別の口座に移させようとする。
ベタニーが冷酷非情な悪ボスで、冴えている。
その割に部下たちが意外に人が好くて(マシンガンで武装しているのだが)、軟禁している家族と和気藹々としていたりするところがご愛敬だった。
タイトルからも、物語の設定からも、コンピューター・システムを縦横無尽に操作しての頭脳ものかと思ったが・・・、あれ、意外とアナログ。
***で画面読み取り? ***に記録? そんなことで鉄壁のセキュリティが崩されてしまうの?
嬉しかったのは、おや、ジャックの秘書のベネット(メアリー・リン・ライスカブ)は、あのTVドラマ「24」のクロエ・オブライエンではないか。
あいかわらず仏頂面。でも仕事はきちんとする遣り手。同じ役柄や!
活躍するのかな、と思っていたら途中でいなくなってしまったではないか。
・・・と思っていたら、やっぱりちゃんとジャックを助ける役割だった(喜)。
ん、ハリソン・フォードの役名はジャック?
そうだったのか、ジャックはかってはCTUで訓練を受けていたのか? だから最後の格闘も強かったのか?(笑)
家族を取り戻すために、お父さんは頑張るぞっ。
それはさておき、ハリソン・フォード、さすがに老いた。
筋肉に締まりがないのが一目瞭然。その身体でのアクションを頑張っている姿を見るのは、ちょっと辛いものがある。
しかし、普通の役員待遇ぐらいの歳のエンジニアだったら、これが普通。スーパーマンではかえっておかしい。映画の設定には合っていたのか(苦笑)。
タイトルから想像するほどハイ・テクな頭脳ものではありません。
どちらかといえば、オーソドックスといえるアクション・サスペンスです。
だから飛び抜けた斬新さはありませんが、すこし懐かしい感じで楽しめる映画でした。