2013年 アメリカ 113分
監督:ギャヴィン・フッド
出演:エイサ・バターフィールド、 ハリソン・フォード、 アビゲイル・ブレスリン
SF。 ★★☆
はじめは皆からちょっと浮いていた少年が、実は優れた能力を持っていて、やがて地球を救うヒーローになっていく。
正当派少年主人公SFアクションもの。
謎の地球外生命体に侵攻されそうになっている地球。
地球を守るために、選び抜かれた子供たちは無重力空間に作られた特殊施設で訓練をおこなっている。
子供たちは何人かずつのチームに分けられ、戦闘訓練での模擬戦いを繰り返している。
エンダー(エイサ・バターフィールド)もあるチームに編入されたのだが・・・。
チームには意地の悪いボス的な少年がいたり、エンダーをかばってくれる可愛い少女がいたり、と、このあたりの展開は、たとえばバスケット・ボールや卓球をあつかったスポーツ根性もの漫画と同じ感覚。
違うのは、訓練の内容が無重力空間での敵の倒し合いであるところだけ。
とても判りやすい展開。
しかし、肝心の戦闘訓練の内容がどうも納得しにくかった。
訓練の内容と、実際の異生物艦隊との戦闘とが、どうも結びつかないように思えるのだが。
どうしてあんな訓練が必要だったのだろう? なにか、わたしが大きな勘違いをしている?
訓練施設の責任者がハリソン・フォード。
彼は、独創的な作戦を立てて意地悪ボス・チームにも勝利したエンダーを高く評価する。
そして彼のチームに最終的な戦闘訓練をおこなわせる。
ここからの戦闘シュミレーションは、艦隊級本格SFバトル風となる。要大画面(笑)。
で、どうなるのか・・・。
(以下、ネタバレ気味)
この作品の大きなテーマとしては、異生物とのコンタクトをどう考えるか、異生物の種の存続をどうするか、というものがあった。
エンダーがおこなうアドベンチャー・ゲームが途中で挿入されていた。
ゲームにやさしい姉が登場したりして、これはいったいどういうことなのかと思っていた。
最後、あのゲームはエンダーと異生物との精神的な交流だったことが判る。
そしてエンダーは異生物の種の存続を助けてやろうとするわけだが、そのあたりの描き方がしっくりしていなかった。
エンタメ的なSFと、哲学的なSFをミッックスしようとして、上手くバランスがとれなかったように感じられたのは残念だった。