あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「サバイバー」 (2015年)

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2015年 アメリカ 97分
監督:ジェームズ・マクティー
出演;ミラ・ジョボビッチ、 ビアース・ブロスナン

サスペンス・アクション。 ★★

バイオハザード」シリーズで、すっかり一人で敵に立ち向かうアクション俳優になったミラ・ジョボビッチ
彼女がその期待通りに今回もたった一人で(ゾンビではなく 笑)テロ組織と闘うぞ。
しかも、そのテロ犯人と間違われて警察にも追われてしまう。
これは大変だ。

ケイト(ミラ・ジョボビッチ)はロンドンの米国大使館に派遣された遣り手の外交官。
テロリストの不正アメリカ入国を未然に防ぐために、鋭い勘を働かせて怪しい人物をチェックしていく。
上司も、うん、彼女に任せておけば大丈夫だ。

ところが、邪魔なケイトを狙った爆破テロが起こり、大使館の同僚が何人も亡くなってしまう。
犯人は通称”時計屋”と呼ばれるナッシュ(ビアーズ・ブロスナン)だったのだが、偶然にも難を逃れたケイトが犯人とされてしまう。
時計屋はケイトを執拗に狙い続ける。警察もケイトを逮捕しようとする。
逃げろ、ケイト。そしてニューヨークで画策されている爆破テロを防ぐのだっ!

と、こう書いてくると、スリル満点のサスペンス・アクションものに思える。
しかし、どうもしゃんとしない(泣)。

だいたいが、最強の殺し屋という触れ込みの時計屋がだらしない。
気に入らないと自分の仲間でも平気で殺してしまうくせに、ただの女性外交官をなかなか始末できない。
そのたびに、ちぇっ、という顔をする(笑)。
ま、ヒロインが死んでしまってはお話にならないのだけれど、そのあたりのリアル感がなくて、ただ時計屋がドジに見えてしまう。

一方のケイトも愚か。
いつまでもID(身分証明書)を持っているために、GPSですぐに居場所を探知されてしまっている。
あれ、もう、気づかれてしまった・・・。
外交官なのだからそんなことぐらい知っているだろうに。
早くIDを処分しなけりゃ駄目じゃん。

やがて舞台がニューヨークに移る。
ここでも、指名手配になっているはずのケイトが変装もせずに易々とイギリス出国、アメリカ入国をしてしまう。
おいおい、テロリスト入国阻止はどうなっているんだ? ご都合主義過ぎるぞ。

クライマックスは大晦日のカウントダウン・セレモニー。
タイムズ・スクエアで、大きな玉が新年と同時に落下するというイベント・ショーで、これはゲイリー・マーシャル監督の映画「ニューイヤーズ・イブ」でも大事な場面となっていた。
(この映画はお勧め度が高いです。12月のこの時期に観るのにぴったりです)

それはさておき。
2大スターの競演ということでしたが、というようなわけで、見おわったらすぐに内容を忘れそうな映画でした。