あきりんの映画生活

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「キッスは殺しのサイン」 (1966年)

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1966年 イギリス 98分
監督:ラルフ・トマス
出演:エルケ・ソマー、 シルバ・コシナ

美女二人のの殺し屋。 ★★

ポスターの写真を見て欲しい。
かっての007(ショーン・コネリー・ボンドのころ)で健康的なお色気で魅了してくれたボンド・ガールたちの雰囲気を感じる。
そういった明るいお色気を盛り込んだお洒落なアクション映画かと期待して鑑賞。

エルケ・ソマーとシルバ・コシナが扮する殺し屋は、惜しげもないビキニ姿でどんどん登場してくれる。
ある企業に雇われて、競争会社の障害となる人物を抹殺していく。
その美貌とはうらはらに、彼女たちは極悪非道、文字通りに血も涙もない殺し屋だった。

ここが意外だったところ。
普通はこれだけの美女殺し屋だったら、あら、ごめんなさい、と言ったり、じゃ、またね、とか言ったりと、気の利いた台詞とともに、コケティッシュに仕事をこなす。
殺しの場面でも、なんとなく観ている者の頬も緩むことが多い。
ところが、この映画の二人の殺しは、どこまでも冷酷なのだよ。怖ろしい。

主人公は一応はその連続殺人事件の謎に迫るロイド保険会社の探偵。
この人物像は007にも影響を与えたといわれる。

ということで、物語は、美しいリゾート海岸、豪華なホテル、お洒落な衣装、などの道具立てを揃えて展開される。
葉巻銃とか、指輪に仕込まれた毒針とか、いろいろガジェットも出てくる。そしてセクシーなビキニ姿の女殺し屋。
あれ? こう書いてくると、まるで007だな(笑)。

内容としては、まあ、容易に推測できるように、どうでもいいようなもの(苦笑)。
最後のオチは、真面目に仕事をこなしてきた二人が、まさか、そんなことで!
これ、やっぱりコメディだったんだね。

ちなみに、エルケ・ソマーは西ドイツ人。
一方のシルバ・コシナはイタリア人。彼女があの名作「鉄道員」に出ていた子役だって、知っていた?

ツ○ヤの良品発掘コーナーにありました。
頭を空っぽにして観る映画です。