2015年 アメリカ 96分
監督:スティーヴン・カンパネッリ
出演:オルガ・キュリレンコ
女性アクションもの。 ★★
始めにひとこと。どこが女諜報員じゃい?
ヒロインは元CIA諜報員だったらしいのだが、そんなのまったく関係なし。
強盗一味に加わった、戦闘スキルを持った女の闘い、だったじゃあないか。
アレックスは、盗みの依頼を受けた元恋人などと一緒に、ダイヤモンドを銀行の金庫から強奪する。
ダイヤと一緒に保管されていたそのUSBカードが事件の鍵。
そのUSBには上院議員(モーガン・フリーマン)の陰謀の証拠が記録されていた。
あとは、このUSBをめぐるアレックスと上院議員が差し向けた殺し屋たちとの争い、というのが大雑把な内容。
銃撃戦があったり、アレックスの拷問場面があったりと、なかなかに頑張ってはいる。
ちなみにその拷問というのは、片足を万力に挟み、白状しなければ少しずつ万力を締め上げるぞ、足はぺっしゃんこにつぶれてしまうぞ、というもの。
これは考えただけでも痛そう(汗)。
観ている間は楽しめる内容となっていた。
しかし、全体に既視感の多い展開。
他の似たような映画とすぐに記憶は混同してしまいそう。
つまり、この映画ならではの、オリジナル性に乏しい。これは決定的に弱いなあ。
しかし、オルガ・キュリレンコのスタイルの良さは、物語の凡庸さを補ってくれた(汗)。
足が長い!
それに、007でボンド・ガールを演じたころよりも、ずっと垢抜けてきれいにもなっていた。
タイトルに騙されてはいけません。
国同士の陰謀の狭間で暗躍する女諜報員もの、ではまったくありません。
オルガ・キュリレンコのPVを観るつもりで楽しみましょう。