2019年 日本 121分
監督:本木克英
出演:松阪桃李、 木村文乃、 柄本侑、 柄本明
時代劇。 ★★☆
人気時代劇作家の佐伯泰英が原作。
時代小説は昔に吉川英治を読んで以来は読んだことがなく、本作も未読。
これからの藩を支える若手武士として、幼なじみの磐音、慎之輔、琴兵の3人は期待されていた。
しかし妻の不貞の噂を吹きこまれた慎之輔は、琴兵の妹である妻を斬る。
そして妹の仇打ちとして慎之輔を斬った琴兵を、藩命により磐根は斬る。
磐音の許嫁の奈緒も琴兵の妹だったのだが・・・。
という事情があって、藩を抜けた磐音は、うなぎ屋の手伝いをしながら江戸の街で長屋暮らしをしている。
のんびりとした雰囲気の磐音は日溜まりの猫のようと形容される。
そしてその拳法は居眠り殺法と言われていた。
周りの人々からは好かれているのだが、頼りないお侍さんと思われていた磐音。
そんな磐音は、あるとき両替商にいちゃもんをつけてきた浪人たちに立ち向かおうとする。
みんなは、あの弱そうな磐音が大丈夫だろうかと心配する。
しかし、(もちろん)磐音はめちゃくちゃ強いのである。ここはこの映画の設定の見せ場でもあった。
磐音の剣の構えがユニークだった。
片手で軽く柄を握って下げている。そして他の片手は指を曲げて添えているだけ。
時代劇の主役は初めてという松坂桃李は、私も好きな俳優のひとり。
しかし「散り椿」で岡田准一がみせた殺陣に比べると凄みはもう一つだったか。
女優陣は、木村文乃を始めとして私の好みに合わず。残念。
物語には文句を付けたくなる展開も多々あった(汗)。
慎之輔がそんなに流布事に騙されて愛妻をいきなり惨殺するか?
磐音はお家取りつぶしになることが判っていた奈緒がどうなるかを見届けようとは考えなかったのか?
奈緒は苦海に身を投じてしまっていたではないか。
原作がどのようだったのかは知らないのだが、脚本が好くなかったのだと思う。
映画は吉原から奈緒を身請けするようなことも思わせて終わっていく。
運命に翻弄された若侍たち、そして通貨貨幣騒動などが描かれていたが、メインは恋愛ものだったなあ。
ウナギ屋手伝い兼用心棒、そして、優男に見えて実は剣の達人、というのは時代劇の主人公としては鉄板の設定ではないだろうか。
続編もある?
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